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偽りの名 呵々闘諍の日記(力水の書いたやつ) 決闘時空まとめページ
2013-03-04(月)
決闘時空(デュエルスペース)第七話 Part1

決闘時空 第百十五話「いつ者」

前回までのあらすじ!

我らが翔武学園生徒会はとある人物と遭遇した。その名は大庭 基。
吉井たちと同級生である彼はなんとかつての世界での掌握の力の持ち主であった!
彼は未知の能力ヴァンガード能力を使って大昔にこの世界を破滅へと誘ったミ・イザナとその使いたちと闘っているという。
それを聞いた吉井たち生徒会は力を合わせることを決意する!

しかし、ミ・イザナに洗脳された旧生徒会役員である南 真吾とのデュエルで傷つき眠りについてしまった大庭。
なんとか我らが生徒会の霧恵(きりえ)の助けにより大事には至らなかった大庭。
だが、これからは大庭抜きでミ・イザナ達と闘わなければならない!
がんばれ、翔武学園生徒会!吉井 康助、天神 美月、見城 薫、シスター霧恵のいつもの4人の力を合わせて!

2008年10月23日 朝
翔武学園生徒会にて

大庭と南とのデュエルのあと、結局吉井たちはミ・イザナと会うことなくそれぞれ家へと帰っていった。
依然、受身に回っている現状に見城は苛立ちを隠せなかった。
「くそ!大庭が倒れちまうなんて!やい、ミ・イザナ!見てるんだろ!?隠れてないで出て来い!」
「落ち着いてください、見城さん。そんな見城さんを見ても大庭さんは喜びませんよ!」
見城を宥める吉井。吉井も大庭のことを心配しているが、それと同等に怒りに飲み込まれる見城を心配しているのだ。
「そうね、吉井君の言うとおりここでイライラしてもしものことがあれば悲しむのは大庭君よ。」
「わりぃ、ついカッとなっちまった…。」
吉井と天神の説得で冷静さを取り戻す見城。自分でもこんなことをしても無意味どころか他人に迷惑をかけると解っていた。
そんな自分に見城は自己嫌悪を抱いていた。

「まあまあ、基っちはウチがちゃんとお家に連れて行ったから大丈夫だって。ウチもちゃんと看病したし。」
ちょっぴり険悪な雰囲気になりかかっていたところに霧恵は紅茶を持ってきて場を和まそうとする。
「ああ、霧恵さんありがとうございます。いつも紅茶を入れさせちゃって。」
「でも、霧恵さんの入れる紅茶は本当においしいわ。なんだか心がぽかぽかして、悪いこともどっか行っちゃうみたいで。」
「そうだな。いつもありがとな、霧恵。」
「えへへ、どーいたしまして。ウチの大好きな見城さんのためならなんでもするよ!」
「ぶふー!!げほっげほっ!」
お茶を飲んでいた見城は急に霧恵がはずかしいことを言ったため、紅茶を吹き出し、咳き込んでしまった。
「アタシは一応女の子なんだけど…。」
「ウチはノンケでも構わず食べちゃうんだよ。」
「「「「あはははははははははは!!」」」」
霧恵の言葉を聞いて、告白めいた発言はただの冗談だと悟った吉井たちは笑う。霧恵も一緒になって笑っていた。

そんな憩いの一時も束の間、生徒会に悪い知らせが駆け足で迫ってきた。
「はぁはぁ…!た、大変です!クリムゾン・ドラグーンの残党と名乗る部隊が攻めてきました!」
「「「「な、なんだって(ですって)!?」」」」
一人の生徒(第五話で出てきた連絡係りちゃん)は全速力でここまで駆けつけてきたのかノックもせずに乱れた息遣いで報告する。
「こんな時に攻めてくるなんて!?」
「これもミ・イザナの仕業か!?」
「それより早く行きましょう!」
「天神っち、吉井っち、見城さん、こんな時でもいつもの平常心を忘れないで!」
報告の内容を聞いて生徒会の4人は血相を変えて急いで現場へと向かうのであった。
急ぐものの、霧恵の助言によって、吉井たちは取り乱さないように心を落ち着かせていた。

「じゃじゃじゃじゃーん!これで終わりの運命!」
「我らがコンビネーションを崩せるものはいない!」
「君たちの音は僕らに届かない!」
「完全勝利であーる!」
「「「「ぐわぁあああああ!!」」」」
4人のスーツの男女に渡辺、山本、モブの生徒A、警備のおじさんはデュエルに負けてしまい吹っ飛ばされてしまう。
「うむ、全国を制覇したと言われる翔部学園もこの程度か。」
「このまま世界も制覇しちゃいましょうかね?」
「油断は禁物ですよ。」
「とはいえ、大したことなさすぎて油断するなというのが無理な話であーる。」
4人のスーツを着た者たちは勝利の余韻に浸っていた。だが、そんな彼らの余裕もそれまでだった。

「そこまでだ!」
「むっ!?」
窮地に駆けつけたのは我らが生徒会、吉井、天神、見城、霧恵のいつもの4人であった!
「大丈夫、渡辺っち、山本っち、モブAっち、警備のおっちゃん!?」
「へへ、すまねぇな、お前ら。オレらが不甲斐ないばかりに…。」
「き、気をつけろ。やつらとんでもねぇぜ…。」
ボロボロになって倒れている渡辺と山本が顔を上げて悔しそうに呟く。
それを見て、吉井たちは闘志を燃やし、怒りをスーツたちにぶつけた。
「みんなをこんな目に合わせるなんて!!」
「みんなの仇は取らせてもらう!」
「覚悟しろよ、スーツども!」
「3人とも、いつものフォーメーションで行くよ!」
「「「おー!!」」」
霧恵たちいつものメンバーはデュエルディスクを構える。するとデュエルディスクから「バトルロイヤルルールモードを起動します」と音声が流れた。
「ほう、我ら相手にバトルロイヤルルールとは…!!」
「身の程をわきまえるがいい!!」
「我らがコンビネーションについてこられるものか!!」
「速攻で終わらせるであーる!!」
スーツの4人たちもデュエルディスクを構え、今、8人によるバトルロイヤルルールが始まろうとしていた。

「「「「「「「「デュエル!!」」」」」」」」





(数ターン目)
スーツA :LP8000、手札0、スーツB:LP8000、手札0、スーツC:LP8000、手札0、スーツD:LP8000、手札0
場A:《戦慄の死重奏−ベートーヴェン》(ATK4000)、場B:《戦慄の死重奏−モーツァルト》(ATK4000)、場C:《戦慄の死重奏−シューベルト》(ATK4000)、場D:《戦慄の死重奏−ブラームス》
場A:伏せ×4、場B:伏せ×4、場C:伏せ×4、場D:伏せ×4

吉井 康助:LP100、手札3 天神 美月:LP100、手札3 見城 薫:LP100、手札1 シスター霧恵:LP100、手札4
場:《ビッグ・シールド・ガードナー》(DEF2600)、《ビッグ・シールド・ガードナー》(DEF2600)
場:伏せ×1


「じゃじゃじゃじゃーん!我らの場には『戦慄の死重奏シリーズ』が4体揃っている!このまま次のターンの我らのエンドフェイズになれば我らの勝利は確定する!」
スーツ4人組の場には様々な楽器を持った大型ドラゴンモンスターが存在していた。


戦慄の死重奏−ベートーヴェン レベル−9 闇属性・ドラゴン族・ダークシンクロ
ATK4000 DEF0
チューナー以外のモンスター1体−ダークチューナー
このカードを特殊召喚するためには、自分フィールド上に存在する「DT(ダークチューナー)」と名のついたチューナーのレベルをそれ以外の自分フィールド上に存在するモンスター1体のレベルから引き、その数字がこのカードのレベルと等しくなければならない。
このカードが相手によってフィールドを離れた場合、エクストラデッキに戻す。
このカードを特殊召喚した次の自分のターン終了時に、自分の場に「戦慄の死重奏−ベートーヴェン」、「戦慄の死重奏−モーツァルト」、「戦慄の死重奏−シューベルト」、「戦慄の死重奏−ブラームス」がいる場合、自分はデュエルに勝利する。
このカードがフィールドから離れたターンのエンドフェイズ時にこのカードを特殊召喚する。
V(ヴァンガード)能力:このカードを所持しているプレイヤーがこのカードをVにしているとき、対象のプレイヤーはデュエリスト能力「レベル−1 会場ではお静かに」を得る。(Vにできるカードは1人につき1枚まで。また、レベル−のデュエリスト能力を元々レベル+のデュエリスト能力を持つプレイヤーに対して使用した場合、その能力に上書きするか追加するかを選べる。)


バトルロイヤルルールでのチーム戦は味方全員で同じターン、場、手札を共有し、味方も任意で相手とすることが出来る超変則ルールである。
スーツたちの場にいる『ベートーヴェン』、『モーツァルト』、『シューベルト』、『ブラームス』はそれぞれ共通した特殊勝利効果を持っており、本来ならば揃えることが困難なものであるが、4人がそれぞれ1体ずつ召喚することで欠点を補っていた。

「ま、まさか、ダークシンクロの使い手だったなんて…。」
「くそ、こんな名前も知らないやつらに負けてられるか!」
「霧恵さん!」
「うん、みんな、リズムを合わせるよ!」
「「「「僕(アタシ、私、ウチ)のターン!!」」」」
いつもの4人は声を合わせてドローをする。ここから息の合った生徒会のメンバーの見せ所だ。
「まずは、ウチが伏せていた《停戦協定》を発動!場にいる効果モンスターは6体、よって、あんたに3000ポイントのダメージだ!」
「ふん、バトルロイヤルルールでは対象を取らない効果以外ではプレイヤー一人にしかダメージを与えられない。我一人がダメージを受けても大したことでは無いわ!!」
「それは…どうかな!」



スーツA  LP8000→LP5000
スーツC LP8000→LP5000


「ぐおぉ!?何故僕まで!?」
「見たか!!これが霧恵のデュエリスト能力…」
「神を讃美する歌声により…」
「魔法と罠の効果を強める…」
「喜風讃歌(ゴスペルソング)!この能力によって1ターンに3枚まで魔法か罠の効果を重複させるよ!」
霧恵の持つ能力は最近判明したことだがヴァンガード能力であった。
無意識にデッキに入っていたカードがまさかエクシーズモンスターだとは大庭に言われるまで気がつかなかったのだ。
「くそ、どうやらそっちもヴァンガード能力か!」
スーツたちは悔しがる。レベルマイナス能力で天神の能力を封じることは出来ていても、ランクの能力である霧恵の能力までは封じることが出来ずに計算外のダメージを受けることになったからだ。


会場ではお静かに(オフモード)レベル−1能力
自分はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加えられない。


「私は魔法カード、《大嵐》を発動!(手札4→3)これであなたたちの伏せカードを一掃するわ!」
「させるか、《神の宣告》を…」


スーツB  LP8000→LP4000


「無駄だよ、喜風讃歌!《神の宣告》の効果を無効にするよ!」
「なっ!?」
「霧恵の喜風讃歌は魔法・罠の強化だけじゃない。その効果を封じる能力もあるんだ!」
見城は意気揚々と霧恵の能力を説明する。霧恵も自分が好きな見城に説明されて嬉しそうだ。
「ならば、こっちの《神の宣告》を…な、何故発動しないのであーる!?」
スーツDは混乱する。効果を無効にするならまだしも、発動自体が出来ないという状況に陥っているのだ。
「あ、ごめーん。ウチ言うの忘れてたよ〜。」
霧恵は片目を閉じて少しいじわるそうにあっかんべーする。
「それは僕が説明しますね。喜風讃歌の効果を受けたカードと同名カードはそのターン発動できないんです。」
「「「「な、なんだってー!?」」」」
スーツ4人は衝撃的な事実を知らされ、伏せカードたちが《大嵐》によって破壊されるのをただ見つめることしか出来なかった。


《神の宣告》×3(破壊)
《奈落の落とし穴》×4(破壊)
《砂塵の大竜巻》×4(破壊)
《聖なるバリア−ミラーフォース−》×4(破壊)


「やっぱり、さっきから同じようなカードを使ってると思ったけど、全員同じカードを伏せてたのね。」
「へへん、そのコンビネーションが仇になったね。」
「だ、だが、『ベートーヴェン』達を倒せなければ貴様らの負けだぞ!?」
「それなら心配御無用!《アームド・ドラゴンLV3》を召喚するよ。(手札3→2)さらに《レベルアップ!》発動!(手札2→1)この効果を重複させて《アームド・ドラゴンLV3》を『LV7』にレベルアップ!」


《アームド・ドラゴンLV3》ATK1200→《アームド・ドラゴンLV5》ATK2400→《アームド・ドラゴンLV7》ATK2800


霧恵の能力で2重に唱えられた《レベルアップ!》の効果を受け、小さな小竜は巨大な竜へと成長していった。
「ち、対象を取らない破壊効果か!だが、攻撃力4000以上のモンスターがそういるはず…」
「確かにウチの手札に攻撃力4000以上のモンスターはいないね。でも…」
「アタシは《おジャマ・イエロー》を召喚!(手札2→1)さらにフィールド魔法《おジャマ・カントリー》を発動!アタシの場に「おジャマ」と名のつくモンスターがいるためフィールド上のモンスターの攻撃力は全て逆転する!!」
「「「「な、なんだってー!?」」」」


《戦慄の死重奏−ベートーヴェン》ATK4000→ATK0
《戦慄の死重奏−モーツァルト》ATK4000→ATK0
《戦慄の死重奏−シューベルト》ATK4000→ATK0
《戦慄の死重奏−ブラームス》ATK4000→ATK0

《アームド・ドラゴンLV7》ATK2800→ATK1000
《おジャマ・イエロー》ATK0→ATK1000
《ビッグ・シールド・ガードナー》ATK100→ATK2600
《ビッグ・シールド・ガードナー》ATK100→ATK2600


「攻撃力が変化したところで、《アームド・ドラゴンLV7》の効果発動!」
「僕の手札にある《マシュマロン》を墓地に送って『戦慄の死重奏』達を破壊!」
「「「「ぎゃぁああああああ!!」」」」


《戦慄の死重奏−ベートーヴェン》(破壊)
《戦慄の死重奏−モーツァルト》(破壊)
《戦慄の死重奏−シューベルト》(破壊)
《戦慄の死重奏−ブラームス》(破壊)


『アームド・ドラゴン』から放たれるカッター攻撃で『戦慄の死重奏』達は破壊され、スーツたちの場ががら空きになった。
「私は死者蘇生を発動!(手札3→2)《堕天使スペルビア》を蘇生!効果でさらに墓地にいる《堕天使アスモディウス》を復活!」
「2体の《ビッグ・シールド・ガードナー》を攻撃表示に変更します!さらに《D−HEROディフェンドガイ》を攻撃表示で召喚!(手札4→3)」
「よっし、みんな揃ったな!」
「いつもので締めるよ!」
「ええ!」
「「「「やめてくれー!!」」」」


スーツA  LP5000→LP2400→LP0
スーツB LP4000→LP1500→LP500→LP0
スーツC LP5000→LP2400→LP0
スーツD LP8000


モンスターたちの総攻撃によって4人中3人が撃破される。スーツDは助かったとため息をついたが…
「手札から速攻魔法《狂戦士の魂》を2枚発動!(手札3→1→0)」
「な、なぜ2枚発動できるのであーる!?」
「不足コストは私が払ったからよ!(手札2→0)」
「卑怯なのであーる!!」
「ウチの《アームド・ドラゴンLV7》と!」
「アタシの《おジャマ・イエロー》で!」
「「追加攻撃!!」」
「ぎゃぁあああああああああああああ!!」


スーツD LP8000→……→LP0


《狂戦士の魂》の効果処理が終わり、ソリッド・ヴィジョンは消える。霧恵と見城による連撃は合計14回続いたという…

「さっすが、いつもの4人!」
「オレたちで倒せなかった相手を平然と倒してのける!」
「そこに痺れます!」
「憧れますね!」
吉井たちが勝利すると倒れていた渡辺たちは立ち上がり4人の勝利を称える。
吉井たちは照れくさそうにしていた。
「いやぁ、これも霧恵さんのおかげですよ。」
「ああ、霧恵の能力が無かったら危なかったな。」
「ええ、やっぱり霧恵さんはすごいわ!」
「いやいや、これもウチら4人が力を合わせたからだよ!ありがとね、みんな!」
吉井たちが霧恵を褒めると霧恵はくすぐったそうに返事をする。
すると、二人の人物が吉井たちに近づいてきた。

「途中からだが見せてもらってぞ。」
「毎度危なっかしいわね。」
「「「「佐野先輩!朝比奈先輩!」」」」
いつもの4人の前に現れたのは佐野と朝比奈であった。襲撃と聞いて二人は車を飛ばしてこちらに出向いていたのだ。
「さて、こっちはこっちの仕事をするか…。」
「そうね、いつもの4人の邪魔しちゃ悪いだろうし。」
そう言って、佐野と朝比奈はスーツ4人に手錠をかけて車で護送していった。
吉井たちはそれを手を振って見送る。


お昼休み
今日の授業は襲撃事件があったため休校になったが、吉井たち生徒会は事件の後始末として書類処理をしていた。
「まったく、どうしてアタシたちがこんなことを…。」
「仕方ないですよ。これから学園祭もありますし、問題は出来るだけ早く片付けたほうが良いですよ、見城さん。」
「そうね、中止にしたくはないわ。」
「むぅ…。」
見城は愚痴をこぼしながらも吉井と天神に従って書類をまとめていた。
だが、同じ作業をしている霧恵はどこか上の空だった。彼女の手元には1枚のカードが置いてあった。
「霧恵、さん…?」
「え、あ、うん!?なに!?」
吉井が話しかけると慌ててカードをしまった。
「心ここにあらずみたいですけど、どうかしましたか?」
「な、なんでもないよ。ちょっと疲れちゃっただけだから…。」
彼女が隠したカード。それは真っ黒なカードであった。そして、そこには『六道神』と書かれていた…。

まさか、霧恵が裏切るのか!?Bパートに続く!!
「決闘時空(デュエルスペース)第七話 Part1」へのコメント

By アッキー
2013-03-05 01:30
第六話ラストと合わせて、2回分感想!
あああ、何だか震えが・・・!

ついに明かされた大庭基のデュエリスト能力!
耐え凌ぎ続けることで一発逆転を狙える能力ですが、まだ何か秘密が・・・?

山田 「相手の手札を消し飛ばしたことがあったよな。」
佐久間 「レベルを変更する裏技があるが、だったらランクも・・・。」

勝利するに違いないと安心していたのも束の間。
何だか様子がおかしい基くん。
人間らしさを失っていくというのは、胸が痛い悲しさがあります。

佐久間 「しかし何より悲しいのは、恋愛感情ではないということだ。」
山田 「言ってやるな・・・。別の意味で悲しくなってくる。」
八武 「焦らない、焦らない。」

見城さんの事情も気になりますが・・・しかし、それよりも今は。

佐久間 「出たな榊原。」
山田 「・・・・・・。」

あれ、説明なしに話が進んでいく・・・いつの間に生徒会役員に?
・・・・・・などと呑気な感想を抱きながら読み進めていきました。
読み進めていくうちに、だんだんと恐くなってきました。
これは、飛鳥了が使っていた手口・・・・・・?

山田 「・・・俺は、ブック・オブ・ジ・エンドを思い出した。」
佐久間 「切り絵のように、歴史を操作できるのかもな。」
八武 「おいおい、単に説明されてないだけかもしれないじゃないか。」
山田 「その根拠は?」
八武 「君たちは女の子を信じられないのかね? あっかんべー可愛いのに。」
山田 「どーゆー理屈だ。」
佐久間 「残念ながら、第二話で生徒会メンバーは6人と書いてある。」
八武 「あれから普通に増えたのかもしれないじゃないか。」
山田 「万が一そうだとしたら余計に恐ろしい。」
佐久間 「そうだな。たった2日で、ここまで馴染んでるわけだから。」
八武 「人柄だよ。六道神も、きっと旧生徒会から回収したんだ。」
山田 「わざと言ってるのか、本気なのか・・・。」

それはそれとして、クリムゾン・ドラグーンの残党wwwwwww
戦慄の死重奏も楽しすぎる・・・・・・。

佐久間 「やられ役でもキャラを立たせる。決学シリーズの伝統だな。」
山田 「一応、単体でも結構な強さだよな・・・。自己再生あるし。」

霧恵の能力も惜しみなく明かされましたが、まだ何かある気がしますね。
魔法・罠・モンスター効果だけでなく、デュエリスト能力も封じることが出来そうな。

山田 「そんな感じのことを、ほのめかしてたな、確かに・・・。」
佐久間 「テキストが明かされてない能力は疑ってかかろう。」
山田 「東仙高校の前例もあることだしな。」

面白いけれど恐い。
ほのぼのでありながらホラーチックな展開、次回どうなる・・・?

八武 「きっと霧恵には何か深い理由があるんだ。」
山田 「それには同意するが。」

pc
[編集]
By 呵々闘諍
2013-03-05 13:53
>アッキーさん
>大庭 基の能力
基の持つ哀涙大渦巻はこれ以上秘密は無いです。
とはいえ、ランクを上げる能力がこの物語では存在するのは事実です…。

>霧恵
この霧恵は榊原 霧恵とはあまり関係ないですね。
この霧恵は洗礼名だと思ってください(笑)

>残党のみなさん
なんとなくダークシンクロを持たせました。
書く直前までは本当に雑魚で仕方が無い連中にしようと思ってました…。

>謎
はははは、霧恵はいつもいたじゃないか(洗脳済み)
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By 千花 白龍
2013-03-08 20:28
ひえ〜、デュエマのカードがダークシンクロに…恐ろしや…。え?無関係?
基君が戦線離脱。その代わりに…。

パルナ「誰かが役を降りれば、その立ち位置を別のキャラが務めるのはよくあることだよ。」
白龍「漫画のキャラクター理論ですか。」
パルナ「それよりも、六道神がこんなところにも。神はどこにでもいる、ってやつだね。」
白龍「そうなのか…?」
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By 呵々闘諍
2013-03-08 21:21
>千花 白龍さん
>デュエマ
はい、元ネタはデュエマのカードです。
ただ、実際あるベートーベンとかとは違って能力は《ケロヨン・カルテット》の方をモチーフにしてます。
遊戯王ですと同名カードを揃えるのは簡単に出来てしまうので別々の重いカードで勝利条件を満たすということになりました。とはいえ、共通効果ですが…。

>八百万の神
決闘時空では様々な神をモチーフにしたカードが出てきます。
リンネちゃんがいなくなったため、神が溢れるようになったという裏設定があったり、なかったり。
実を言うと水聖霊とかも…。
pc
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By 豆戦士
2013-03-18 15:19
 長い話数を積み重ねた仲間が裏切る!? って展開は分かっちゃいるけど燃えます。

 東仙戦やリンネ編でも、なんだかんだで皆の支えになっていたのは霧恵ですからね。
 本編の最後の方ではストーリーの都合上別行動が多かったのですが、またいつもの4人が揃ってデュエルしている様子を書いて頂いてありがとうございます。やっぱりこの息の合ったコンビネーションは最高。

 とはいえ、単なる日常回帰ってわけでもなく、一番裏表のなさそうな人物に不穏な影が……?
 もちろん作者はこんな話になるなんて事前に知らされていません。
 下手をすると本編設定と真っ向から対立しかねないこのハラハラする展開を、呵々闘諍さんがどう料理してくれるか、期待しています。

 ではまた。
pc
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By 呵々闘諍
2013-03-18 23:20
>豆戦士さん
この悪乗りに乗っていただき、ありがとうございます…。
何とか原作を壊さぬように頑張りたいと思います。
まあ、ちゃんと逃げ道を用意しているのが呵々闘諍ですがね!
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